熊本帰省2018夏 ⑤南阿蘇鉄道 トロッコ列車
窓ガラスのないトロッコ列車で
阿蘇山のカルデラ内をめぐる旅
さて、空港から最初にやって来た観光地は、
世界最大級を誇る阿蘇山のカルデラ内にある珍しい村、
南阿蘇村を走る南阿蘇鉄道の高森駅。
南阿蘇鉄道は2016年の熊本地震で甚大な被害を受けた路線の1つ。
一時存続の危機もあったものの、
職員・地域の方々が協力して震災から3ヶ月後、中松〜高森区間のみ運行を再開。
2018年4月から国の支援制度を適用し、全線復旧に着工しました。
過去には冬季運行休止のトロッコ列車に代わり、
熊本出身 ONE PIECEの著者である尾田栄一郎先生から「熊本地震の復興支援になれば」という思いにより、運行再開までの間、
書下ろしイラストによる『ONE PIECEラッピング列車』が運行していたことでも知られる路線です。
※2017年3月5日 ラストイベントをもって運行終了
現在はトロッコ列車と小学館コミックスの執筆漫画家たちとのコラボレーションラッピング列車『がんばれクマモト!マンガよせがきトレイン』が交互に走り、
引き続き漫画家の方々が南阿蘇鉄道を盛り上げています。
↑トロッコ列車と並んで停車している『がんばれクマモト!マンガよせがきトレイン』
↑トロッコ列車の発着駅 高森駅
『歌手の森高千里さんの出身地で芸名の由来にもなった』と、
主人に教えてもらったんですが、
後々Wikipediaで調べてみたら実際は
阿蘇山を周遊する観光バスのバスガイドが「森高は両親の出身地である高森町、千里は草千里から取った芸名だ」と紹介したが、それに対し本人はラジオや著書で必死に何度も否定した。
ということでした。
あまり見ない苗字ですけど本名だったんですね(幼少時に熊本県熊本市に住んでいたのは本当)。
レトロな建物が堪らない高森駅構内には、
漫画家さんの生色紙がずらり。
かなり枚数が多く、一枚一枚じっくり見ていたら日が暮れてしまいそう。
地震以降は空港などにも支援の色紙が飾られ、
特に北条司先生などの九州出身の漫画家さんの立て看板が目につくようになりましたが、
ここにはそれ以上の枚数が集まっているようにも思えました。
↑運良く並びで5人分席が取れました
トロッコ列車は電話やWEB予約はしておらず
当日並んで切符を買います。
最初はお義父さんが私たちを空港に迎えに行っている間、
別働隊としてお義母さんが切符を買うとまで仰っていたのですが、
その日はたまたま人がまばらで並びで席が取れました。
これはかなりラッキー。
列車に乗り込み、いざ出発です。
↑トロッコ列車の先頭部。
写真撮影を嫌がる娘
↑窓ガラスがないので風が気持ちいい
↑カルデラ内なので、どこを見回しても山。
山の連なりが横臥仏に見えるそうな
トロッコ列車は基本往復切符です。
中松駅までの間に3〜4個駅がありますが、
いずれも途中下車はしません。
折り返す中松駅で少し降りる時間があるくらいですね。
しかしそれぞれの駅にはお店やカフェがあり、
正統派でお弁当販売をする駅、
何故かカフェスタッフが忍者に扮し、
列車めがけて飴を振り撒いてくるなど、
列車から降りずとも十分楽しいです。
気になったお店があれば、
後ほど車で別個お伺いするスタイルです。
ちなみに途中駅の南阿蘇白川水源駅で販売されているのは、
料理好きで知られるお笑いグループ「ロバート」の馬場裕之さんらが考案した「たっぷり赤牛 牛めし弁当」(1300円)。
売り上げの一部は全線復旧の費用に充てられるそうです。
↑竹皮の懐かしい弁当箱
蓋を開けると…
↑熊本が誇るブランド牛のあか牛
和風のお弁当にクレソン?と思ったんですが、水がキレイな川にしか生息しない村内で採れたクレソンだそうです
↑お肉大好き、娘も大興奮!
折り返し駅の中松駅では土日限定オープンのカフェ『ひみつ基地ゴン』があります。
家族の家事分担表があるなどアットホーム感満載な店づくり。
こちらでは氷まで珈琲でできた薄まらないアイスコーヒーや
南阿蘇村特産のブルーベリーを使ったソーダを買うことができます。
↑ブルーベリーソーダ
他にも美味しそうなメニューがあるのですが、
折り返し駅のためこれくらいしか購入できません💧
気になるなら後で車で来るのが推奨です。
↑中学生くらいの息子くん?が、エプロンをつけてアイスコーヒーのオススメポイントを教えてくれるのが微笑ましい
のどかな田園風景と共に駅毎の観光客向けのアピールが楽しめるトロッコ列車。
とっても楽しかったです。
この後は阿蘇白川駅近くの明神池名水公園そばにあるお蕎麦やさんへ向かいます。
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